個人情報×AIニュース(2020年02月版)

個人情報×AIニュース(2020年02月版)

個人情報のAIに関するニュースを纏めた。

Googleなどが政府機関を支援する顔認識アプリの停止を求める書簡を送付

Google, YouTube, Venmo and LinkedIn send cease-and-desist letters to facial recognition app that helps law enforcement
https://www.cbsnews.com/news/clearview-ai-google-youtube-send-cease-and-desist-letter-to-facial-recognition-app/
(CBS NEWS 2020/02/05)
・AI新興企業Clearviewがウェブ上の30億枚のデータから顔認証AIを作成し、警察などに提供。
・モバイルデバイスの写真から個人を特定することを可能にするという。
・プライバシーの侵害だという批判が市民からあがるとともに、Googleなどが二次利用は規約違反だとして利用の中止を求めている。

[解説]GAFA 巧妙なデータ独占…ユーザー囲い込む「壁」

https://www.yomiuri.co.jp/commentary/20200207-OYT8T50104/
(読売新聞 2020/02/08)
・個人情報保護の名目のもとで、GAFAなどの大手IT企業によるユーザーデータの囲い込みが行われている。
・今後、企業や個人がデータを活用しようとした場合、提供もとである大手企業の言いなりにならなくてはいけない危険性がある。
・EUなどでは個人情報のデータポータビリティの権利を定め、そうした危険性を回避しようとしている。

明日への選択:2 保護と利用、個人情報巡る攻防

https://www.asahi.com/articles/DA3S14359578.html
(朝日新聞 2020/02/09)
・日本における個人情報の取り扱いを巡って、「個人の権利」を拡大しようという新たな流れが生まれている。
・これまでは経済界の意向を受け、個人情報保護法は基本的に情報を利用しやすいように作られてきた歴史があり、現在でもその流れは強い。
・今回の改定では、保護と活用をめぐる現実の後追い的妥協点に落ち着いたが、今後は未来を見据えた改訂が求められる。


<所感>
AIを活用するためにもデータは不可欠だが、その扱いに関しては基本的人権やプライバシーの保護を中心とした視点を踏まえる必要がある。
不用意な取り扱いは問題を引き起こす可能性があることを認識し、適切な取り扱いとはなにかを絶えずアップデートしていく必要があると感じた。