監視カメラに関するAIについてのニュースを纏めた。
AIで悪質客引き検知 福岡市、繁華街で実証実験
https://www.sankei.com/region/news/200215/rgn2002150026-n1.html
(産経新聞 2020/02/15)
・悪質な客引き対策として、福岡市は人工知能(AI)技術を活用した客引き対策の実証実験を令和2年度に始める。
・画像解析システムを備えた実証用の防犯カメラを設置し、動画や画像を客引きの動態データとして蓄積し、客引きの特徴的な風貌や動きを検知できるかどうかを確かめる。
・将来的に検知した場合、客引きに対して音声で自動的に警告を発するシステムの開発につなげたい。
中国政府、新型コロナ感染者との「濃厚接触」判定アプリ
https://www.technologyreview.jp/nl/china-has-launched-an-app-so-people-can-check-their-risk-of-catching-the-coronavirus/
(MIT Technology Review 2020/02/13)
・中国政府は、新型コロナウイルスに感染するリスク・レベルを確認できる「濃厚接触検出器(Close Contact Detector)」アプリの配布を開始した。
・個人IDを入力したアプリは感染者が自分や親せきの近くにいたかどうかを教えてくれる。
・中国全土に設置された防犯カメラのネットワーク、顔認識ソフトウェア、およびAIの組み合わせによる個別監視によって、このアプリは可能になっている。
降雪時の立ち往生、早期発見へ 国道8号、AI監視強化
https://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20200124/CK2020012402000022.html
(中日新聞 2020/01/24)
・福井河川国道事務所(福井市)は、降雪時の立ち往生車両を早期に見つけるため、二〇一八年度から導入していたAI技術を活用した交通障害自動検知システムを強化した。
・AIを導入する監視カメラを10台から20台に倍増させ、交通量や車両速度を分析していたこれまでのシステムを変更し、混雑状況を判定する。
・10秒の動画を10枚の静止画に分け、車両の位置の違いから「停止」や「混雑」を判定し、二百秒後にも判定することで、過剰検知を避ける。
<所感>
今後、AIを搭載した監視カメラを使った行政によるサービス提供は増えていくだろう。基本的には人々の生活のためになる一方で、場合によっては個人の権利が脅かされるケースもあり、実装される際には注意が必要だ。またこのような提供する側も細心の注意を払わなくては、権利関係でトラブルを生じかねないことは念頭に置きたい。