ウイルス対策×AI関連ニュース(2020年3月版)

ウイルス対策×AI関連ニュース(2020年3月版)

最新のウイルス対策に関するAIについてのニュースをピックアップしてまとめました。

新型コロナ感染症研究用のオープンなデータセット公開–ホワイトハウス主導でMSら

https://japan.zdnet.com/article/35150948/
(ZDNet Japan 2020/03/17)
・米国の学術界、政府、企業が連携して、世界の機械学習コミュニティが利用できる新し構造化データセットが作成された。
・「COVID-19 Open Research Dataset (CORD-19)」は2,9000件の学術論文から構成されている。
・データマイニングやテキストマイニングのための機械学習において利用できる最も広範なデータセットとなっている。

新型コロナに2つの特異タンパク質、AIで発見 ワクチン開発に期待

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/10/news034.html
(ITmedia 2020/03/10)
・立命館大学の伊藤教授らが新型コロナに2種類の特異的なたんぱく質があることをAIによるデータ解析で解明した。
・2種類のたんぱく質は感染後の毒性に関わっている可能性があるとしている。
・新型コロナの遺伝子情報に含まれるたんぱく質のうち10種類について、すでに解明されているたんぱく質構造に関するデータベースと照合することで解析した。

新型コロナ2万4000本以上の論文データセット、AI2などが公開

https://www.technologyreview.jp/s/193145/over-24000-coronavirus-research-papers-are-now-available-in-one-place/
(MIT Technology Review 2020/03/18)
・米国科学技術政策局(OSTP)の要請で3つの組織(国立医学図書館・マイクロソフト・アレン人工知能研究所(AI2))が協力してまとめた。
・AI2がWebページやPDFの関連記事をアルゴリズムで処理できる構造化された形式に変換し、Webサイト「セマンティック・スカラー」に掲載している。
・「セマンティック・スカラー」は「ELMo」や「BERT」などの最新の自然言語モデルを使い、複数の論文間の類似性をマッピングしており、それに基づき研究者が個人用の研究フィードを作成する。