医療×AI関連ニュース(2020年3月版)②

医療×AI関連ニュース(2020年3月版)②

最新の医療に関連するAIニュースをピックアップしてまとめました。

134の皮膚疾患を診断できるAIが登場 一次的な治療法も提示

https://forbesjapan.com/articles/detail/32876?internal=nav_cat_technology
(Forbes 2020/03/16)
・韓国の研究グループが134種類の皮膚疾患を診断・治療法を提示するAIを開発した。
・約22万枚のアジア人・西洋人の皮膚疾患患者の写真データをCNNで学習させた。
・医療従事者単独では77.4%だった診断性能を、AIを援用することで86.8%まで上昇させた。

ヘルスケア部門におけるAI市場

Artificial Intelligence (AI) Market in Healthcare Sector
https://www.businesswire.com/news/home/20200313005283/en/Artificial-Intelligence-AI-Market-Healthcare-Sector-Push
(businesswire 2020/03/13)
・ヘルスケア分野のAI市場は2019‐2023年で51億6000万米ドルに成長し、28%を越えるCAGRで成長すると予想されている。
・ヘルスケア分野のAI市場は、「医用画像と診断」「創薬」「業務管理」「仮想アシスタント」「その他」に分類されている。
・AI市場を促進する主な理由のひとつとして、高齢者介護におけるAIベースのツールの潜在的な成長性をあげている。

「訓練されたAI」が新薬候補を続々と発見

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/03/ai-53.php
(NEWS WEEK JAPAN 2020/03/14)
・MITの研究チームは初めてAIの深層学習を活用して、膨大なデータベースから新たな抗生物質の候補となる化合物を抽出した。
・従来は既存の抗生物質から有効なものを探したり、新たな抗生物質を探していたが、時間もコストもかかるうえ、調べる対象が限定的になりがちであった。
・有効な化合物の特徴を特定するようにAIを学習させ、約6000種類ある化合物のなかから最適なものを精査することで時間とコストを削減した。


医療分野でのAI活用、発達は目覚ましいものがある。AIによってより正確に、高速になっていく医療スタイルに対して、それに患者が納得できるのかはいまだ不透明である。今後、患者側と医療用AIの接点をいかに適切化していくか、ということがつぎなる課題になっていくのではないだろうか。