医療×AI関連ニュースまとめ(2020年3月版)

医療×AI関連ニュースまとめ(2020年3月版)

医療に関するAIについてのニュースをピックアップしてまとめました。

AIが「がん細胞における人種差」を明らかに

https://aitimes.media/2020/03/09/4330/
(THE Medical AI Times 2020/03/09)
・米オハイオ州にあるケースウェスタンリザーブ大学の研究チームが、AIを用いたがん細胞の画像分析により、人種差で組織学的差があることを示した。
・当初の患者データは約80%が白人であったが、人種ごとにモデルを作成すると黒人患者の予測精度が6倍向上したことから、明らかになった。
・同大学のPatrick Leo博士はすべてを同一視したモデルの作成は少数派の患者へのパフォーマンスが低下するリスクがあると指摘している。

UAE – AIによる自動メディカルチェックを実用化

https://aitimes.media/2020/02/26/4134/
(THE Medical AI Times 2020/02/26)
・UAEは国策としてイノベーションを積極的に求めるなかで、医療AI分野にも積極的に参与してきた。
・VIPや投資家、特定の市民などを対象としてビザ取得や就労就学に必要となるメディカルチェックをAIとロボットによる自動化を達成した。
・これまで検査実施から結果の受け取り、ビザの取得まで数日単位を要していたプロセスを約30分に短縮することができる。

AIと雑談して認知症予防

https://opi-rina.chunichi.co.jp/topic/20200226-3.html
(中日新聞 2020/02/26)
・名古屋市北区が20020年度にAI搭載スピーカーを高齢者に貸出、健康維持に役立ててもらう社会実験を行う。
・名古屋大学やデンソーと協定を結び、三者で連携して専用ソフトを開発し、AIスピーカーを通して雑談やクイズなどの会話を促す。
・数か月利用してもらい、効果が大きいことを確認できれば、2021年度以降に事業を拡大する予定。


医療分野ではAIの利用で様々なことを可能にしている。AIの利用が進むことでさらに利用上の問題点などが明らかになっていっている。医療分野は人の生命に直結する以上、どのようなことを導入するにしても部分的な導入で拡大していくことが重要になっていくように感じた。