障がい者支援×AI関連ニュース(2020年3月版)

障がい者支援×AI関連ニュース(2020年3月版)

障がい者支援に関連するAIニュースをピックアップしてまとめました。

スマートグラスが切り拓く視覚障害者支援 – 蘭Envisionの最新AI

https://aitimes.media/2020/03/16/4381/
(ITmedia 2020/03/16)
・Google Glassはプライバシーの懸念から一般消費者用の開発が注視されているが、医療用などでは開発が進められている。
・オランダのスタートアップEnvisionが視覚障がい者向けに、Google Glassに搭載し、60以上の言語で、周囲の風景などを認識し、状況や内容を読み上げるAIを開発。
・Google以外にも、AmazonやMicrosoft、Facebookなどが開発を行っており、ハンディキャップをサポートするAIの普及の機運が高まっている。

AIを搭載する下肢麻痺リハビリ支援ロボット、トヨタ自動車が開発

https://ledge.ai/toyota-ai-visionpose/
(Ledge.ai 2020/02/29)
・トヨタ自動車は脳卒中などによる下肢麻痺のリハビリテーション支援を目的としたロボット「ウェルウォークWW-2000」を開発。
・人間の骨格情報を検出するAIシステム「VisionPose」を搭載することで、歩行ガイドシステムなどの実現に寄与している。
・Windows、Linux、iOSなどの幅広いプラットフォームに対応していることも特徴。

AIが障害のある人のWEB利用を補助

Leveraging AI to Help People with Disabilities Use the Web
https://interestingengineering.com/leveraging-ai-to-help-people-with-disabilities-use-the-web-accessibe
(INTERESTING ENGINEERING 2020/02/17)
・ほとんどの人がWEBにアクセスできるようになった一方で、障がい者のWEB利用へのハードルは依然と高いままである。
・障がい者への利用を可能するガイドラインが制定されたものの、適応できていない現状がある。
・AIを活用することで、自動の既存のWEBサイトの色調を変えたり、すべてキーボード操作のみで処理を可能にしたりすることで、障がい者の利用が可能となる仕様に変更することができる。


AIなどによって人々のサポートが様々な形で可能になったが、そのことは従来多くの障壁になやまされてきた障がい者の方々にも新たなアプローチで社会と接続する手段をもたらすことになっている。障がい者の方がAIのサポートを得たことで生活に大きな変化がうまれていく。新たなスタイルで生きることが可能になった障がい者の方々とどのような形で新たに社会関係を構築するかが今後はより重要な論題になっていくだろう。