Google HealthによるAI診断特集(2020年4月版)

Google HealthによるAI診断特集(2020年4月版)

Google Healthが2020年1月に発表した乳がんのAI診断に関する論文(AI診断が放射線科医よりも優れた結果を出したとする論文)についてのニュースをまとめました。

AIがマンモグラムでの乳がん検出確度で人間の医師を上回った──Google論文

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2001/04/news022.html
(ITmedia 2020/04/13)
・Googleのヘルスケア部門Google Healthが2020年1月1日に、AIによる乳がん診断に関する論文をNatureで発表した。
・英国76,000人、米国15,000人以上の女性の匿名化させたマンモグラフィデータでAIを学習させ、6人の放射線科医全員よりも正確に乳がんを特定した。
・マンモグラフィによる検査は現在一般般的な方法であり、英米だけでも毎年4200万件以上の検査が行われていながらも、専門医でも判断が困難であることが課題とされている。

AIによる「診断」は医療の問題を悪化させるリスクがある

Artificial Intelligence Makes Bad Medicine Even Worse
https://www.wired.com/story/artificial-intelligence-makes-bad-medicine-even-worse/
(WIRED 2020/01/10)
・AI診断が本当に医療問題の助けになるかは疑問符が多く、手放しで喜ぶべきことではない。
・例えば、がん治療においては腫瘍であっても無害な場合があることが分かっているが、AIがもとにしているマンモグラフィによる診断では現状では害の有無を判別することはできない。
・また画像提供もとが1社であることから、特定の企業だけが持つような因果関係を推定してしまい、不必要な要素まで重要な因果と判断してしまう危険性がある。

Google Healthの乳がんAI検診システムが医学業界に賛否両論を巻き起こす理由

https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/2004/13/news04.html
(ITmedia 2020/04/13)
・オレゴン健康科学大学の医学部准教授のビナイ・プラサード氏はAI診断システムの必要性そのものものに対して疑問符を投げかけている。
・より多くの一般人を診断することではなく、より患者に負担なく的確にがんの現状を把握し治療することが医療の目指すべき姿だと主張している。
・またがん治療そのものは慎重をきすべき点がいくつもあり、AI診断を利用したとしても大きな発展は望めないと主張している。