AIチップ特集(2020年4月版)

AIチップ特集(2020年4月版)

AIチップに関する最近のニュースをピックアップしてまとめました。

バイドゥのAIチップが品質検査設備に導入、高い演算能力を実現

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/technology/00004/00167/
(日経クロストレンド 2020/03/30)
・百度(バイドゥ)は自社開発の汎用型AI処理チップが工業製品の品質検査ソリューションを提供する微億智造(マイクロインテリジェンス)に正式導入されることを発表した。
・これを機に工業界のスマート化に拍車がかかる見通しで、中国産AIチップが工業界で大量に利用される初めてのケースとなる。
・開発された汎用型AI処理チップ「昆侖(クンルン)」は業界内最高の演算能力を持っているとされ、中国が推し進める新型インフラ建設において重要な役割を果たすと考えられる。

「韓国連合チーム」が新たなAIチップ開発 高性能x電力消効率は10倍に

https://forbesjapan.com/articles/detail/33616
(Forbes Japan 2020/04/13)
・国の機関である韓国電子通信研究院、通信大手・SKテレコムなどが共同研究の結果、高性能サーバーに活用できる高性能なAIチップ(NPU)の開発に成功したと発表した。
・各演算装置の電源を動作·遮断できるソフトウェア技術を適用し電力の消耗を最小化した結果、データセンターなどに適用する際、10倍以上も電力効率が向上することが期待できるという。
・研究チームは実際にAIチップの実証・事業化について、SKテレコムのデータセンターで今年下半期から本格的に進めていく計画をたてている。

YOLOv3を20mWで実行するエッジAIチップ「Ergo」

https://eetimes.jp/ee/articles/2004/13/news022.html
(EETimes Japan 2020/04/13)
・シリコンバレーの新興企業Percieveが、外形寸法が7×7mmで、外付けRAMなしで4TOPSの性能を達成するエッジAIチップ「Ergo」を開発したと発表した。
・ErgoはCNNやRNNなどをはじめ、ニューラルネットワークのさまざまなスタイルをサポートし、主張している55TOPS/Wの電力効率は競合他社よりも1桁上の数値にある。
・高い電力効率は、ニューラルネットワーク処理の決定論的な性質を利用した、パワーゲーティング/クロックゲーティング技術によって実現されたとしている。


AIが社会のなかに組み込まれていくことが当然視されていくなかで、AIチップの性能が今後のAI業界において重要な役割を果たすと考えられ、世界的に有力な企業から多くの新興企業が取り組んでいる。日本においてAI業界の先端をいくプリファードネットワークスの次なる主力分野もAIチップ製造であると公表している。欧米だけでなく、中国や韓国でも次々と新たなAIチップが誕生していくなかで、どのように今後日本がAIチップ分野で存在感をみせるのかに注目したい。