AIに関する最新の技術をピックアップしてまとめました。
フェイスブックが開発したAIモデル「RegNet」がGPUでグーグルよりも5倍速でうごく
Facebook AI model ‘RegNet’ beats Google’s, runs 5 times faster on GPUs
https://www.hindustantimes.com/tech/facebook-ai-model-regnet-beats-google-s-runs-5-times-faster-on-gpus/story-ORpNrkOmIx1bhyOY3olT8M.html
(hindustantimes 2020/04/12)
・Facebook AI Research(FAIR)は、「RegNet」という新しい低次元デザインスペースを開発した。
・実験ではGoogleのEfficientNetよりも優れており、GPUで最大5倍速で実行されることが明らかになった。
・個々のネットワークではなく、モデルアーキテクチャの巨大な、時には無限の集団で構成される実際のネットワーク設計スペースの設計に焦点を当てることで開発した。
ウーバーAIが分散機械学習用の新しいライブラリであるFiberを紹介
Uber AI Introduce Fiber, a New Library for Distributed Machine Learning
https://www.infoq.com/news/2020/04/uber-fiber-distributed-ml/
(InfoQ 2020/04/06)
・Uberは大規模な機械学習を実装できることを目的とした新しいライブラリであるオープンソースのFiberを導入した。
・分散コンピューティングフレームワークに統合されたPythonユーザーインターフェイスを提供することで、従来のフレームワークがカバーしていないRLベースおよびポピュレーションベースのメソッドをサポートしている。
・ タスクの期間が短い場合、FIberはiPyParallelおよびSparkよりも優れており、またジョブバックプロセスと呼ばれる新しい概念を導入している。
インテルDARPA GARD AIイニシアティブの著しい重要性
The Critical Importance Of The Intel DARPA GARD AI Initiative
https://www.datamation.com/artificial-intelligence/the-critical-importance-of-the-intel-darpa-gard-ai-initiative.html
(Datamation 2020/04/10)
・AIは人間よりはるかにはやい速度で判断を下していくが、そのもとになった情報に誤りがあった場合、大きな問題を引き起こしかねない。
・IntelとGeorgia Tech Universityが共同で、DARPA(国防高等研究計画局)傘下のプロジェクトとしてGARD(偽造に対する人工知能の堅牢性の保証)についての研究を行っている。
・データの整合性を確保することと、そのデータの解釈に使用されるアルゴリズムを変更または破壊しようとする敵対的な試みの両方に焦点をあてている。
ISID、360度写真から対象ごとに最適な構図を切り出すAI技術
https://news.mynavi.jp/article/20200410-1014223/
(マイナビニュース 2020/04/10)
・電通国際情報サービス(ISID)は4月9日、同社のオープンイノベーションラボ(イノラボ)が360度写真から対象ごとに最適な構図を切り出すAI技術「Image Molder」を開発したと発表。
・任意の場所に設置した360度カメラで周囲を連続撮影したものを、クラウド上でAI技術により対象ごとに最適な構図に調整後、平面写真へ切り出し、対象ごとに適切な360度写真へと遷移が可能。
・同技術を応用して、幼稚園や保育園など向けに、子供の活動記録写真を自動で撮影し、園児ごとに最適な構図に調整、切り出し、分類するシステムのプロトタイプの実証実験をすでに行っている。
AIの技術は常に進歩しており、その変化幅も激しい。技術者はもちろん、AIを採用しようとしている担当者でもGAFAなどの有力企業の最新動向は確認しておく必要があるといえるだろう。また、新興企業であっても革新的な成果をだす場合があるので、AI技術に関するニュースについては日々確認することが理想的といえる。