Googleのジェフリー・ヒントンがカプセルニューラルネットワークの特許を申請【AI最新ニュース】

Googleのジェフリー・ヒントンがカプセルニューラルネットワークの特許を申請【AI最新ニュース】

事前トレーニングによって、AIをより強力にする

Engineers pre-train AI computers to make them even more powerful
https://www.sciencedaily.com/releases/2020/09/200922112258.htm
(ScienceDaily 2020/09/21)
・強化学習の主たる欠点は、試行錯誤によって正解を経るという手法が、現実では許容できない極端な試行が含まれており、実際のアプリケーションでは利用できないことが多い点にある。
・今回、スイス電子工学マイクロテクノロジーセンターの研究者チームがIEEEの研究誌に、強化学習するまえに非常に単純化した理論モデルで訓練することで極端な変動を経ずに最適解にたどり着くことができることを発表した。
・実際には空調の最適化を強化学習で学習させる実験が行われ、最初に単純な方程式で構築された仮想モデルで訓練したのちに、実際のデータを入力することで、大きな変動なく最適な手法を学んだことが示された。

Googleのジェフリー・ヒントンと彼のチームがカプセルニューラルネットワークの特許を申請

Google’s Geoff Hinton And His Team File A Patent For Capsule Neural Networks
https://analyticsindiamag.com/geoff-hinton-patent-capsule-neural-networks/
(Analytics India Magazine 2020/09/25)
・現在、Googleに所属しているジェフリー・ヒントンと彼のチームがカプセルネットワークの特許を申請した。
・カプセルネットワークはCNNで表面化する余分な次元を軽減することを目的としているもので、CNNの代わりに利用でき、特徴だけでなくそれらの位置も把握するためCNNよりも少ないステップで完了できると出願された特許には記されている。
・現在、カプセルネットワークは研究において人気のあるモデルとは言い難いものの、特許が認められた場合、機械学習領域において懸念されている独占の危険性があり、またカプセルネットワークは優れた検出機能をもつことは否定できないため、こうした動きに懸念が示されている。

高エネルギー効率チップに取り組むNUVIAが約253億円調達、元Apple Aチップ開発者が挑む

https://jp.techcrunch.com/2020/09/28/2020-09-24-nuvia-series-b/
(TechCrunch Japan 2020/09/28)
・自然環境のためによりエネルギー効率のよいチップの製造が求められており、元Appleのチップデザイナーによって開発されたNUVIAは効率性のよいチップの製造を使命としており、今回約253憶円の調達に成功した。
・NUVIAでは今後250~300Vの低電力でのハイパフォーマンスが求められるとしており、現在「Orion」という名称のシステム・オン・チップ(SoC)と、「Phoenix」というCPUコアの2つのプロダクトを開発中であるが、今後市場にどのように投入されるかはまだ不明の段階である。
・なお、NUVIAのCEO、Gerald Williams III(ジェラルド・ウィリアムズ3世)氏はAppleから同社の社員を引き抜こうとしたとして契約違反で訴えられており、反発した同CEOは逆提訴して争っている。