はじめに
オーストラリアのモナシュ大学が、世界最速かつ人工知能に対して強力に働く光ニューロモーフィックプロセッサーを実証しました。
Swinburne-led research team demonstrates world’s fastest optical neuromorphic processor
https://www.swinburne.edu.au/news/2021/01/swinburne-led-research-team-demonstrates-worlds-fastest-optical-neuromorphic-processor/
論文
11 TOPS photonic convolutional accelerator for optical neural networks
https://www.nature.com/articles/s41586-020-03063-0.epdf?sharing_token=jJdWc5Ofe0S1-XHLvRNpKNRgN0jAjWel9jnR3ZoTv0OcPJZ0sYh9HaT_9UMOzX5FztbLBGxrXPSXxACeXiMgguHsdEhUFtuczhBgdMEpEqWuSkPOhGHg7KBmWh5IqcVXVL0jKdbRYowaVQ3TD2r5iCk73O-V3S_SQLs244jzsfI%3D
概要
オーストラリアのモナシュ大学を中心とする国際的な研究チームは、従来のプロセッサよりも1000倍以上高速に動作する光学ニューロモーフィックプロセッサを実証しました。このシステムは、現実的な時間内に超高解像度画像も処理することができるため、他の光学プロセッサでは実現できなかった完全な顔画像認識を実現することが可能になります。
光マイクロコム
光マイクロコムを利用することによって高速に動作する光学ニューロモーフィックプロセッサを成功しました。GoogleTPUなどの最先端の電子プロセッサは100TeraOPs / sを超えて動作しますが、これは数万の並列プロセッサで実行されます。対照的に、今回実証された光学システムは、単一のプロセッサを使用し、統合されたマイクロコームソースを介してデータを時間、波長、および空間次元で同時にインターリーブする新しい技術を使用して実現されました。このことで、ニューロモーフィックプロセッサは、1秒あたり10兆回の操作よりも高速に動作し、超大規模データを処理できます。
なお、光マイクロコムは、1つのチップ上に数百の高品質赤外線レーザーで構成された虹のように機能する比較的新しいデバイスです。一般的に他のどの光源よりもはるかに速く、小さく、軽くそして安価とされています。
まとめ
国際開発チームが光プロセッサの開発を相次いで成功させました。今後、より高速な処理が可能になることで既存のAIよりも強力なものが一般化される可能性が高くなります。