エンタメ×AI(2020年2月版)

エンタメ×AI(2020年2月版)

エンターテインメントに関するAIについてのニュースを纏めた。

AIがDJプレイ――観客の感情を分析し、音楽がリアルタイムに変化 東京・日本橋でイベント開催中

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2002/17/news118.html
(ITmedia 2020/02/17)
・エイベックス・エンタテインメントと映像制作会社のネイキッドがAIで観客の反応を分析し、それに基づいて変化するパフォーマンスを提供する。
・HUMANOID DJでは、AIがカメラ映像を基に観客の表情から年齢、性別、感情などを分析し、あらかじめ用意された楽曲を自動選曲する。
・観客の表情分析には日本マイクロソフトのAIサービスを使用し、リアルタイムに近い形で画像を分析できるようにカメラで撮影した画像をノートPC上で解析する方法を採用、ダンサーのセンサー情報は数値化し、クラウドサービス「Microsoft Azure」上で処理したという。

AI×人間! 手塚治虫に挑んだ新作漫画「ぱいどん」、「モーニング」掲載決定

https://techable.jp/archives/116792
(TECHABLE 2020/02/18)
・キオクシアによるAI技術を用いて手塚作品を生み出すプロジェクトの結果が「ぱいどん」として掲載される。
・手塚治虫作品の世界観・時代背景・キャラクターなどを人間が分析・データ化したものをAI技術に学習させ、生成した世界観、登場人物像、あらすじなどのプロットをもとに、クリエイター陣が発想を広げてシナリオ化したという。
・キャラクターについては、スキャンした作品データから、キャラクターの「顔」を抽出し、AI技術に学習させて生成したキャラクターの顔画像を、人間がシナリオに沿って服装などのキャラクターデザインを施して決定されたようだ。

デジタルとアナログ“すてきな”融合 新感覚クラシックコンサート

https://www.tokyo-np.co.jp/article/thatu/list/CK2020021302000155.html
(東京新聞 2020/02/13)
・AI作曲家(エイヴァ)が手がけた曲やマジックが楽しめる新感覚クラシックコンサートが行われる。
・エイヴァは、ルクセンブルクの新興企業が生み出したAIで、ベートーベンやモーツァルトの曲など3万曲を学習し、フランスの職業音楽家組合にもデジタルの存在としては初めて認められた。
・本コンサートはデジタル化により直接のコミュニケーション機会が減ってきた点に問題を感じ、究極のデジタルであるAIと生の演奏を組み合わせようとしたことでうまれた。


<所感>
エンターテインメント事業は基本的にAIそのもの開発に携わっている人は少ないが、そのことがAIの積極的導入につながっているのかもしれない。AIは人間のような思い込みに捕らわれず次々に新しいものを生み出していくだろう。そのとき、クリエイティブという意味合いはいまのものとは大きく変わっている可能性は高い。