東アジア圏(台湾、中国、韓国)のAI事情を伝えるニュースをまとめました。
「人工知能大国」目指す台湾、年内にAIビジネスパーク開設へ
https://forbesjapan.com/articles/detail/32030
(Forbes JAPAN 2020/01/30)
・台湾はハードウェア製造のハブとして栄えたが、今後はAI分野での台頭を狙っている。
・そのために、12万6000㎡のAIビジネスパーク「新竹県国際AI智慧園区」を年末までにオープンする。
・アジアのなかでも優秀な人材が比較的低コストで採用可能で、中国のような知的財産権の管理上のリスクもないため、すでにGoogleなどの大手企業が開発拠点を台湾に構えている。
AIで猛攻する中国の「今」を探る|政府〜企業〜民間まで徹底網羅
https://ledge.ai/china-ai/
(Ledge.ai 2020/02/25)
・2017年に中国政府は「次世代AI開発計画」を発表し、2030年までに中国のAI総合力をトップにし、産業規模を間接込みで170兆円にすることを目指している。
・BATISなどの企業が政府支援のもとで有望なベンチャー企業に投資し、成長したら買収するを繰り返して分野を成長させてきた。
・中国は国家政策としてAI開発を進めており、企業は補助金や許認可支援が得られるが、代わりに中国政府の指示に従う必要があることが問題となる場合もある。
韓国政府「AI国家戦略」を発表 IT強国からAI強国に
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00000067-yonh-kr
(ソウル聯合ニュース 2020/03/06)
・韓国は「IT強国を越えAI強国に」をビジョンとすることを発表した。
・2030年までにデジタル競争力を世界3位にし、AIを利用して最大約43兆円の経済効果の創出、生活の質を世界で10位以内にすることをめざすことを決めた。
・そのためAIインフラの拡充や、学校教育や大学院などでAI教育を拡充すること、倫理的な問題に対応するための国家戦略を定めた。
東アジア圏はそれぞれ背景は異なりながらも、現在は似たような産業構造を持っている。日本がAIを重視しているように、東アジアの各国も力をいれており、今後強力な競争相手になると同時に、重要なパートナーになる可能性があると感じた。