AIの最新技術に関するニュースをピックアップしてまとめました。
言葉はAIが新しい環境をナビゲートするのに役立つかもしれない
Language may help AI navigate new environments
https://venturebeat.com/2020/04/17/language-may-help-ai-navigate-new-environments/
（Venture Beat 2020/04/17）
・トロント大学と、非営利団体Vector Instituteの研究者グループが、記述的なテキストが強化学習などに役立つかどうかを研究するためのプラットフォームBabyAI++を発表した。
・強化学習は強力な手法である一方、多数の計算サイクルが必要な上、多様性をカバーする追加のデータがない場合、異なる環境への適応が不十分となる欠点を持っている。
・構造化言語によるタスクの事前知識を強化学習と組み合わせることで、その欠点を軽減することができると理論化されており、BabyAI++はこの理論をテストするために設計された。
Googleは人間がコーディングできるよりも速くシステムを進化させるためにAIを「変異」させる
Google Engineers ‘Mutate’ AI to Make It Evolve Systems Faster Than We Can Code Them
https://www.sciencealert.com/coders-mutate-ai-systems-to-make-them-evolve-faster-than-we-can-program-them
（Science alert 2020/04/17）
・GoogleはAutoMLシステムよりもより入力量を削減した自動学習システムAutoML-Zeroを開発した。
・AutoML-Zeroは単純な数学演算をランダムに組み合わせることによって作成された100のアルゴリズムから選択せれ、次に試行錯誤プロセスを経て最高のパフォーマーが特定される。
・現状では単純なAIを作成することしかできていないが、最終的には人間のプログラマーが考える以上のアルゴリズムを生成することができることを期待されている。
マイクロソフト、ファルコンを発表：分散システムでAIモデルの計算を保護するAIフレームワーク
Microsoft Unveils Falcon: AI Framework To Secure Computation of AI Models On Distributed Systems
https://analyticsindiamag.com/microsoft-unveils-falcon-ai-framework-to-secure-computation-of-ai-models-on-distributed-systems/
（analyticsindiamag 2020/04/19）
・マイクロソフト、プリンストン大学、テクニオン、アルゴランド財団の研究者たちがファルコンと呼ばれる新しいフレームワークを発表した。
・ファルコンはエンドツーエンドの3者間プロトコルであり、大規模ネットワークでディープラーニングアルゴリズムを高速かつ安全に使用できる。
・ファルコンはSecureNNとABY3の手法を組み合わせてプロトコル効率を改善しており、またプライベート機械学習でのバッチ正規化レイヤーのサポートを示す最初のフレームワークとなる。