その研究所では、AIが自動で新しい素材を“開発”する
https://wired.jp/2020/07/06/this-lab-cooks-with-ai-to-make-new-materials/
(WIRED 2020/07/06)
・新たな素材開発をするために、最先端の研究の現場では「Materials Project」など大規模な公開データベースをもとにAIとスーパーコンピュータが駆使されている。
・たとえば、トロント大学では244種類の結晶について、顕微鏡による拡大画像12,229枚のシミュレーションを実施し、エチレンをつくるために最も有望な候補となるものを絞り込んだ。
・ただし、これらのAIやスーパーコンピュータを利用してもいまだにアルゴリズムは人間の確認を不要とするほど精度が高いわけではなく、また最後の化学物質を混ぜ合わせてテストする作業に多くの人員が必要で、将来的にはロボットも利用した完全自動型の素材開発が目指されている。
くら寿司、AIでマグロ買い付け 仕入れ安定、品質確保
https://news.yahoo.co.jp/articles/c191daddb39e7119f27951d9f38a7a8e94501296
(共同 2020/07/07)
・くら寿司がAIを搭載したアプリ「ツナスコープ」による買い付けを始めたと発表した。
・コロナの影響で担当者が直接確認することが難しくなったことを受け、仕入れの安定や品質の確保につなげるため。
・「ツナスコープ」は電通などが開発したマグロの尾の断面画像から品質を判定するアプリで、脂肪や身の締まり具合などを基に「A(特上)」、「B(上)」、「M(並)」のランクを瞬時に判別する。
どれが本物? AIが生むリアルな「顔」のフリー素材
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO6071966024062020000000/
(日本経済新聞 2020/07/09)
・AIが生成する人物写真の質が上がったことで、イメージとして人物写真を利用する際に生じる肖像権の問題を回避するためにAI生成人物写真の提供サイトを有効な手段になってきている。
・たとえば、写真素材サイト「写真AC」が提供する「AI人物素材」では、無料かつ商用利用も加工も問題ないとされており、過去に生成された写真から選ぶことも、新たに生成することもできる(生成する場合は一度につき50回まで)
・ほかにも性別や人種、年代、髪の色や長さ、表情などを指定して写真を探せる「GENERATED PHOTOS」や、ページを更新するたびに人物の顔や猫、アートなどを自動生成する「This Person Does Not Exist」などがあり、利用の幅が広がっている。
再びデトロイトで顔認識AI使用での誤認逮捕。証拠写真は明らかに別人
https://japanese.engadget.com/facial-recognition-2nd-wrongful-arrest-080037502.html
(2020/07/13)
・2017年度から顔認識AIを利用し始めたデトロイト警察で、顔認識AIが誤って検出した無実の黒人男性を逮捕するという問題の2例目が引き起こされ、有色人種の判別力に疑問符があるAIの利用に対して市民の間から反対の声が上がっている。
・顔認識AIで照合した結果、導き出された男性を器物破損事件で逮捕したが、画像に映っている人物と逮捕された男性では、タトゥーの有無や顔つきが明確に異なるなど同一人物ではないことが明らかであった。
・画像認識AIだけで判断すると96%の確率で誤った結果になることをデトロイト警察署長も認めており、本来は起訴するまえにほかの証拠などの提出を求めているが、今回のケースでは確認がされないまま起訴されており、法整備や体制が整っていないまま利用されていることも問題視されている。