G検定合格体験記(2022 #2)

G検定合格体験記(2022 #2)

 株式会社Present Squareのインターン生として勤務しています倉友です。
2022年7⽉2⽇実施のJDLA主催Deep Learning for Generalist 2022#2を受験しました。
G検定に合格しましたので、受験動機から勉強法、試験について記載します。

私の経歴と受験動機

 受験時の私の経歴は、研究室が決まり研究内容は、AI×画像処理の医用応用といったものでした。4月から研究が始まり、株式会社Present Squareのインターンは6月中旬から勤務しました。研究もテーマが決まったような段階で、AIの知識はほとんどありませんでした。また、院進学も決まっていたためこれからAIについて関わっていくにあたり、AIの知識を学びたいと考え、G検定を受験しました。

事前知識

 受験まで、残り1ヶ月といった状況で「​​深層学習教科書 ディープラーニング G検定公式テキスト 第2版」を読み始めて、初見の単語が沢山あるといった感じでした。言葉は知っていても、具体的な手法などは知らず、歴史や法律関係はG検定を受けるにあたって、初めて学びました。

勉強内容・期間

 受験まで丁度残り1ヶ月という状況で勉強を始めました。
最初の2週間はペースは遅く、主にインプットを中心に「​​深層学習教科書 ディープラーニング G検定公式テキスト 第2版」を1日最低1章は進めようといった感じで、2週間で公式テキストを2周しました。


「​​深層学習教科書 ディープラーニング G検定公式テキスト 第2版」

 G検定には、過去問題がなくどのような問題が出てくるか不安でしたが、とりあえず単語は見て概ね説明出来るレベルにしました。しかし、歴史や法律関連は暗記でも問題ないと思いますが、ディープラーニングの具体的な手法は、計算や概念などが難しく感じました。

 次に、残りの2週間ではアウトプットに重きを置き、「最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集」を使用しました。


「最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集」

 こちらは実際のテストのような形式で、わからない問題があった際は、公式テキストなどを読み直し、周辺の知識も学習しました。こちらも2週間で2周程度学習し、受験までの残り1週間は、スピードも意識しながら解きました。

実際の試験を受けて

 試験は自宅で受験しました。120分で200問程出るのでわからない問題には、時間をさかずに解き進めました。それでも全問解き終わった時には残り時間5分程度でした。

 試験内容として、しっかりと勉強した部分はすぐに回答を導く事が出来ましたが、法律関連などつめが甘かったところは解けなかった印象です。例えば、それぞれのタスクの代表的な手法について問う問題が出てきたりしました。簡潔な書き方になりますが「このようなタスクがあった時にどの手法を使うのが最適か」、「この手法の特徴の説明として正しいものはどれか」などといった問題です。以下のような代表的な手法は、説明できるレベルになるのが望ましいと思います。しかし、画像生成のGANの派生系であるモデルでは、異常検知タスクなどに使用されますが、そこまで詳しい内容の問題は出てきませんでした。

セマンティックセグメンテーション:U-Net、SegNet
画像認識:ResNet、VGGNet、GoogLeNet、LeNet、AlexNet
物体検出:SDD、YOLO、R-CNN、Faster R-CNN
画像生成:GAN、DCGAN、pix2pix、VAE

 また、解けなかった問題として、個人情報保護法の内容を問う問題であったり、憲法第何条の詳細といった問題が出てきたりしました。このような問題は、文章をしっかり読めばわかる問題もありますが、対策していくのをお勧めします。公式テキストには書かれていない問題も出てくることもありましたが、自分の中での合格率は7割程度でした。

 実際に結果を確認すると、以下のような結果でした。ディープラーニングの問題は手応えがあっただけに思っていたより点数が低かったかなという印象です。G検定は合格点を明記していませんが、全体的に7割ほど取れれば合格できることがわかりました。

1.人工知能とは. 人工知能をめぐる動向. 人工知能分野の問題:7割程度
2.機械学習の具体的手法:7割程度
3.ディープラーニングの概要:7割程度
4.ディープラーニングの手法:7割程度
5.ディープラーニングの社会実装に向けて:7割程度
6.数理・統計:6割程度
7.法律・倫理・社会問題:6割程度

最後に

 結果として、合格する事が出来ました。わからない問題も出てくることもありましたが、しっかりと抑えておくところを勉強していれば合格できる試験になっていました。合格をしてAI業務のスタートラインに立てた感じがして嬉しかったです。
 
 研究の中で、実際にコーディングをする機会や、論文を読んだり、他人のコードを見る機会が増え、G検定の知識が役に立っています。次は、エンジニアとしてのスキルを上げるために、E資格を受験しようと思えるきっかけにもなりました。