プリファード・ネットワークス特集

プリファード・ネットワークス特集

プリファード・ネットワークスに関するニュースをまとめました。

Preferred Networks、機械学習向けハイパーパラメータ自動最適化フレームワーク「Optuna」正式リリース

https://iotnews.jp/archives/144684
(IoT NEWS 2020/01/14)
・ハイパーパラメータ自動最適化フレームワーク「Optuna v1.0」をプリファード・ネットワークスが正式リリースした。
・ハイパーパラメータを最適化するための試行錯誤を自動化して、優れた性能を発揮するハイパーパラメータの値を自動的に発見する。
・ほとんどの機械学習ライブラリに対応し、Pythonの制御構文で記述可能であり、様々な可視化手段を提供している。

GAFAが後追いした国産AIの雄 開発終了の深層

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53727670U9A221C1000000/?n_cid=DSREA001
(日本経済新聞社 2020/01/22)
・プリファード・ネットワークスは自社開発したフレームワーク「Chainer(チェイナー)」からフェイスブック社の「PyTorch(パイトーチ)」に切り替える。
・PyTorchがC/C++で設計されているのに対し、ChainerがPythonで設計されたことで、処理能力に差があったこと、エコシステムの発展に差がでたのが敗因とされる。
・2020年に深層学習専用プロセッサー「MN-Core」が完成予定であるものの、様々なユーザーが活用できるプロダクトが望まれている。

プリファード襲った技術の成熟 AIの舞台はハードに

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56823440W0A310C2000000/
(日本経済新聞社 2020/03/23)
・プリファード・ネットワークスが事業の軸足をソフトウエアからハードウエアに移す。
・GAFAなどの発展もあり基盤ソフト領域は差が出にくくなると判断、2019年末にChainerの新規開発をやめた。
・今後は、計算させたい内容にあわせた個別のAIチップ「MN-Core」の作成などで差を生み出していく。


プリファード・ネットワークスはAIを扱う日本有数のユニコーン企業として知られてきた。一時は技術力で世界トップクラスに立ちながらも、結果としてそれを生かしきることができない形となった。理由としては日本語圏のコミュニティの弱さなども指摘されることがあるが、それでも日本国内での技術者の成長には多大な貢献を果たしたことは間違いないだろう。プリファード・ネットワークスには新たな分野での活躍が期待される一方で、今後同じようなことがないよういかにエコシステムを強化していくかは重要なテーマになるだろう。