人工知能を使ってマウスの表情を解読、ほか【最新AIニュース】

人工知能を使ってマウスの表情を解読、ほか【最新AIニュース】

最新のAI関連ニュースをピックアップしてまとめました。

AI活用、先端都市構想実現へ

https://this.kiji.is/638217989251335265
(共同 2020/05/27)
・人工知能(AI)などの技術を活用した先端都市「スーパーシティ」の構想実現に向けた改正国家戦略特区法が参院本会議で可決され成立した。
・全国で5カ所程度の地域を特区に指定する方針で、秋までに募集を開始し、年内の決定を目指している。
・計画を具体化し、実現するのは2022年以降になる見込みとなっている。

正しい手洗い、AIが判定 2千パターン学習で高精度に

https://www.asahi.com/articles/ASN5W3GJ9N5VULBJ00D.html
(朝日新聞 2020/05/27)
・富士通研究所がカメラの映像から正しく手が洗えているかを判断するAIを発表した。
・すり洗いとして、手のひら→甲→指先・爪の間→指の間、ねじり洗いとして、親指→手首の計6ステップについて、こすった回数、泡の有無などからAIが判定する。
・両手の重なりや泡の存在で細かい手や指の動きをAIが正確に検出できないという課題があったが、手の形やせっけんの種類など約2千のパターンを学習させることで、90%以上の精度に高めることができたとしている。

Eye-catching advances in some AI fields are not real

一部のAI分野の目を引く進歩は本物ではない。
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/eye-catching-advances-some-ai-fields-are-not-real
(AAAS 2020/05/27)
・AIに対する改善の一部は、発明者らが主張するようなコアイノベーションではなく微調整によるもので、場合によっては改善がまったく存在しない可能性があることを、マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピューターサイエンスの大学院生であるDavis Blalockが指摘している。
・例えば、検索エンジンで使用される情報検索アルゴリズムは絶えずより優れた性能をもつという研究が発表されているが、実際には2009年に設定されたものが現在の最高性能であることがわかった。
・膨大に増えたアルゴリズムのなかで、さらに異なるデータセット、チューニング方法、パフォーマンスメトリック、およびベースラインを的確に比較検討することは至難のわざであり、今後適切に自身のモデルと比較することを求められるようになってくる。

人工知能を使ってマウスの表情を解読

http://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v17/n6/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%A1%A8%E6%83%85%E3%82%92%E8%A7%A3%E8%AA%AD/103339
(Nature 2020/05/29)
・研究者グループが機械学習アルゴリズムを使用して実験用マウスの顔の表情と感情の結びつきを調べる研究を発表した。
・特定の刺激を与えたときに生じる表情の変化を極小時間のカメラで撮影することで、刺激と結びつく表情の特徴を獲得することに成功した。
・これらの研究は特定の表情を符号化する脳のニューロンの位置を正確に示すことにつながると述べている。